一期一会
一期一会(いちごいちえ)とは、「一生に一度限りの出会い」という意味を持つ日本の四字熟語です。そしてこの言葉は以下のような深い意味を含んでいるようです。
- 人生における一瞬一瞬を大切にする心構え。
- 人との出会いを一生に一度の貴重な機会として捉える考え方。
- 相手に対して最高のおもてなしや誠意を尽くす態度。
元々は茶道の精神から生まれた言葉で、千利休の弟子である山上宗二の著書『山上宗二記』に記されているそうです。茶会において、その機会を二度と繰り返されることのない一生に一度の出会いとして、亭主と客が互いに誠意を尽くすべきだという教えから広まったとのことです。
現代では、茶道に限らず広く日常生活においても使われ、人との出会いや日々の瞬間を大切にする心構えを表現する言葉として定着しています。この考え方は、人間関係や仕事において、常に最善を尽くす姿勢につながり、人生をより豊かにする可能性を秘めています。
3年前よりお世話になっていた美容師さんとのお別れ。
ご主人の転勤で現在のお店を離れることになったと、施術の途中に告白されました。こんなに急にお別れが来るなんて・・・たしかに、いつかは来るとは思っていましたけど、残念でショックで・・・。
その時に思い浮かんだ言葉が『一期一会』
毎月1度、2時間くらいの間に色々なお話をしました。とても情報通な方で、スポーツのお話から旅行のお話、時事ネタなど本当に2時間があっという間に過ぎる・・そんな幸せな空間を創り出してくれる方でした。技術はいうまでもありません。
最後の施術中も色々なお話をしてくれました。今後のお仕事、夢、やってみたいこと。そんな前向きなお話を聞くと、次第に寂しい気持ちから応援したい気持ちが募っていきました。
まさか、最後の施術になると思っていませんでしたので、いつもは『いつもと同じ感じで』とお願いしていたのですが、今回は『長さを変えないで雰囲気を変えたい』と、無理なお願いをしてしまいました。にもかかわらず、彼女はすぐに『ここ、こんな感じにしてみます?』と提案してくれました。
今回だけではなく、色々な提案をしてくれました。初めての『ハイライト』も彼女の提案でした。最後『引継ぎはきちんとしておくので、これからもお店をお願いします』と言われたときは、熱くこみあげてくるものがありました。
生まれてこれまで、美容師さんとのお別れで悲しい思いを感じたのは初めてでした。
また会える日がいつか来ると信じて・・・。
いつも食に関してブログ配信しているのですが、食に関しても『一瞬一瞬を大切にする心構え』は同じとの想いから、配信させていただきました。
食はもちろん、人とのつながりも大切にしていきたいです。